2006年01月02日
外交官の仕事
ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン特命全権大使などを歴任された、著者・河東 哲夫氏による外交官の仕事。
正直、僕ら庶民レベルでは、至って曖昧模糊なイメージしか掴みきれていない”外交官”という仕事の現場が理解できる好著。
大使館とは何をしていることろなのか。
赴任国にいるときと、本国とでのギャップ、そして出世。
なんでこんなにお金を出しているODAなのに、あまり世界から評価されていないように感じるのか。
あくまで、”外交官の仕事”を著者の目で見た客観的事実を書こうとしているため、非常に中立的に読めると感じます。
本書を読むと、外交官って大変だなあ、とつくづく思う箇所がありますが、著者はあくまで「大変なんです」としか書かない。同情して欲しいとも、軽減して欲しいとも特に何も。
それが外交官だ、という矜持のようなものすら感じます。
外交官とは人脈。
情報を引き出すときの勘所など。
印象に残った文章を引用してみますと、
外交官というのは、国のために正しいと思ったら、マスコミでどんなにたたかれてもじっと耐えて、成果は後世に問うような心積もりでやるんだよ
外交とは国と国の間の人脈の積み重ねであり、これなしには何も進まない。外交官は人脈のプロデューサーのような一面も持っているので、日本国内でもできるだけ多くの友人、知人をもっておかなければならない。
情報はギブアンドテイクが原則
また、国と国とが持つ”思い込み”にも少ないながらも言及。
日本という国のポジション、外交の現場とはどんなものなのかが分かりやすく書かれていて、あっという間に読み終えました。
単なる現場の本ではなく、人脈を必要とするビジネスマンにもオススメできる好著だと思います。
外交官の仕事
河東 哲夫 ![]()

